クロス編
① 壁紙の補修について
壁紙の補修は、素材によって異なります。
ビニル壁紙の小さな穴、キズは、同系色のクレヨンや絵の具で補修ができる場合もあります。
大きなキズ、破れは専門業者での張替工事が必要です。
珪藻土壁紙については、補修材をご用意しております。(有償)
施工された業者様へまずお問合せ下さい。
② 壁紙についたタバコのヤニはとれますか?
残念ながら完全に取り除くことはできません。
中性洗剤を水で薄めたものに、アンモニアを少量含ませて拭くと効果があると言われています。
洗剤の強力なものを使うと、変色の恐れがありますので、目立たないところで一度試してからにしましょう。
最後には水拭きをして仕上げましょう。
③ 子供が壁紙に落書きしてしまったら
素材がビニール壁紙であれば、鉛筆なら消しゴムで、クレヨンやクレパスなら中性洗剤の原液を布につけて拭き取ります。
ひどい汚れには洗剤をスプレーし、ラップで10〜15分くらい覆った後拭くとよいでしょう。
最後に水拭きで仕上げます。汚れ防止の機能のある壁紙もありますが、時間が経つと完全には取れにくくなりますので早めの手当てが大事です。
④ 壁紙の日常のお手入れ方法
壁紙のメンテナンスと健康な住まい
壁紙は、室内のホコリや結露、油汚れや手アカ等の付着により徐々に汚れていきます。
また、結露はカビの発生や壁紙の剥がれを誘発させることもあります。
使用状況や環境にもよりますが、仕上がりの美しさを維持して頂くにはお手入れと使用上の注意が必要となります。
薬品や化粧品類を付着させない
スプレー式の薬品(殺虫剤、塗料、化粧品等)を壁紙に付着させないで下さい。
また、キズ薬等の医療薬や口紅等を付着させないで下さい。
種類により、壁紙が着色、変色することがあります。
タバコの煙、台所の油煙について
タバコの煙や台所からの油煙は、壁紙を短時間で黄変させ頑固な汚れとなります。
室内の換気を心掛けて下さい。
汚れが付着したら
ジュースや調味料等の汚れがついたら水か中性洗剤を薄めた布で拭き取り、仕上げは乾布で拭き取って下さい。
壁紙表面に凹凸がある場合、歯ブラシなどを使って汚れを除いて下さい。
シンナーなどの溶剤は壁紙を傷めますので避けて下さい。
ジョイント部分に汚れた液や洗剤が染み込むと取れなくなり、剥がれの原因にもなりますからご注意下さい。
粘着テープを貼らない
粘着テープ(セロハンテープやガムテープ)を壁紙に付着させないで下さい。
テープの粘着剤が壁紙に移行し、変色や汚れの原因となります。
また粘着テープを剥がす時に、壁紙を破損することがあります。
オレフィン壁紙にビニルレザー製品を密着させない
オレフィン壁紙とビニルレザー製品(椅子・ソファー・ゴルフバッグ・電気コードなど)を密着させますと、オレフィンと塩ビがくっついて壁紙の表面が変色したり、剥がれることがありますのでご注意ください。
壁紙と塗装面を密着させない
壁紙に塗装した家具をみっちゃくさせると、油性ペンキや塗料を反応して変色する場合がありますのでご注意下さい。
壁紙が剥がれてきたら
結露や乾燥が原因で部分的に剥がれが生じることがあります。
放置しておくと剥がれが広がりますから、早めに木工用接着剤を壁紙裏面に塗り、圧着して補修して下さい。
補修する前に、下地に残っている古いサンドペーパーなどで落として下さい。
残っていると補修しても接着力が弱く、再度剥がれることがあります。
ストーブは壁に近づけない
ストーブ等の暖房器具の熱風が、直接壁紙に当たらないようにして下さい。
熱により、壁紙が変形、変色することがあります。
直射日光からの保護
壁紙は、直射日光があたる場所では変退色する恐れがあります。
カーテンやブラインド等での日除けを心掛けて下さい。新築、リフォームごに入居された方は、換気を欠かさずに新築やリフォームの施工直後には、様々な臭いが残っています。
窓を開けて外気を取り入れたり、強制換気を行って室内の空気を積極的に入換えて下さい。
室内の通気をよくしましょう
日常生活においては、室内のドアを開放して風通しをよくしましょう。
来客がない時は、押入や台所の戸棚を開けて生活してはどうでしょう。
こうすると、化学物質の放散が速まるため、特に強く臭う入居直後には効果的な方法です。
健康生活への第一歩は空気から
換気を怠ると、結露やカビの発生を招きます。
風は、一方通行ですから入口と出口が必要です。
部屋に空気の流れをつくることで、健康と心地よい環境をもたらします。
水廻り、台所、収納スペースなど湿気が溜まりやすいところは強制換気を心掛けて下さい。
換気、除湿をおこなう
結露は、壁紙のシミ、カビ、剥がれの原因となります。
結露を防ぐには、換気回数を多くして下さい。
除湿機を活用することも有効です。
素材別の詳しいお手入れをご紹介します。
- ジュースや調味料等の汚れがついたら、水か中性洗剤を薄めた布で拭き取り、仕上げは乾布で拭き取って下さい。
- 壁紙表面に凹凸がある場合、軽く歯ブラシなどを使って汚れを除いて下さい。
- シンナーなどの溶剤は、壁紙を傷めますので避けて下さい。
- ジョイント部分に汚れた液や洗剤が染み込むと取れなくなり、剥がれの原因にもなりますからご注意下さい。
- ビニル壁紙と同様のお手入れでOKです。
- 但し、オレフィン樹脂の特性上、塩ビ製品と長時間接するような場合、壁紙面が変質することがあるので、少し隙間を取るなどの配慮は必要です。
- 表面にコーティング加工がされているものは、ビニル壁紙と同様ですが、基本的には水拭きは避けて下さい。
- 手あかなどの汚れは、消しゴムでこすり取るように落とします。但し、強くこすりすぎないように注意して下さい。
- 織物壁紙には水分は厳禁です。部分的な汚れは、食パンの中身のしっとりした部分で丁寧にこすり落とします。
- 簡単な方法として、消しゴムでこするやり方もありますが、高級品では光沢消してしまうこともあるので取扱いに気を付けて下さい。
- どちらの方法による場合でも、まず小さくて目立たない部分でテストして行って下さい。
- かるい液体汚れが付着した場合は、中性洗剤を水で薄めて頂き、スポンジ等で軽く叩いた後、乾いた布で拭き取るとある程度は除去できます。
- 但し、表面の粒子(骨材)に染み込んでしまうと除去するのが困難です。
- ホコリなどの汚れが付着した場合は、乾いたスポンジ等で叩きながら、吸い出すようにして除去します。
- または、やわらかい毛足のようなもので掃き出したり、掃除機用のブラシで叩きながら吸い出すようにすると、ある程度は除去できます。